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読売日本交響楽団は77年,78年の二度に渡りセルジュ・チェリビダッケを招聘いたしました。この時、音楽関係者への2回の講習会が実現いたしました。
私はこの2度の講習会を受講し、その後ウィーン留学期間中も6月の約3週間はミュンヘンに滞在、ミュンヘン・フィルハーモニーにおける指揮講習会を2度にわたって受講いたしました。音楽に対するアプローチと理論の根幹はチェリビダッケに学んだと思っています。
 日本における講習会のある日、チェリビダッケはこう締めくくりました「5度のことを説明しようとすると、本が一冊書ける。しかし、(書く)時間がない。」・・・この「5度」が永く私の頭の中に留まることになりました。そして楽典のカリキュラム編成にとりかかる1982年、この「5度」のキーワードを手がかりに思索・分析を重ね、4年後に聴音・楽典のカリキュラムを完成させました。チェリビダッケの投げかけた一言をキーワードに思索を重ねて、音楽の世界を<楽典>と言う切り口から解明し説明することが出来たと少なからず自負しています。

VierWeg楽典Vol.2(中級1,2)

¥3,200価格
  • フィールヴェーク・シリーズ「楽典」の第2巻。より高度な内容を、「音」によって確認しながら音楽の仕組みを深く学んでゆきます。和音・音程・音階から和声の進行・分析までを学びます。

    CD-ROM

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